チャプター 303

まばゆいほどの投光器が闇を切り裂き、キャサリンの手下たちは思わず手で目を覆った。

何十台ものパトカーが一斉にその場へ集結し、逃げ道のない狭い包囲網をつくり上げる。

警官の声が拡声器越しに轟いた。

「中にいる者は全員よく聞け! ただちに抵抗をやめて投降しろ! さもなくば死あるのみだ! こちらの弾丸に情けはない!」

ヘンリーは車内に座ったまま、その成り行きを冷えきった計算高い目で見つめていた。顔にはわずかな同情の色すら浮かんでいない。

リチャードも到着していたが、あえて目立たぬようにし、車列の中でもっとも平凡で、人目につきにくい車に乗っていた。

リチャードが離婚届をキャサリンの実家に突き...

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